『あおり運転』絶対にやめよう!

皆さん、2017年に「あおり運転」を受け停止した車にトラックが追突し、夫婦が死亡した事故、覚えていますか?
2017年(平成29年)6月5日に神奈川県足柄上郡大井町の東名高速道路下り線で発生した交通事故です。
追い越し車線に乗用車が2台続いて停車していた所に後部からトラックが追突して男女2人が死亡し、後述の加害者含め4人が重軽傷を負いました。
加害者のあおり運転により死傷事故が誘発されたことから、刑事裁判では危険運転致死傷罪の適用可否が争われていました。
「東名高速道路あおり運転事故」「東名あおり運転事故」「東名あおり事故」とも呼ばれています。
この事故が、あおり運転が社会問題となるきっかけとなりました。
そして道路交通法の改正により、妨害運転に対する罰則が創設等されました。
相手の車両の走行を妨げるために、危険な方法で一定の違反をすることと定義されています。

警察庁が発行した改正道路交通法のリーフレット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


警察庁サイト:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/aori.html

取締対象となる妨害運転の典型例

1)車間距離を極端に詰める(車間距離不保持)

2)急な進路変更を行う(進路変更禁止違反)

3)急ブレーキをかける(急ブレーキ禁止違反)

4)危険な追い越し(追越しの方法違反)

5)対向車線にはみ出す(通行区分違反)

6)執ようなクラクション(警音器使用制限違反)

7)執ようなパッシング(減光等義務違反)

8)幅寄せや蛇行運転(安全運転義務違反)

9)高速道路での低速走行(最低速度違反)

10)高速道路での駐停車(高速自動車国道等駐停車違反) 

違反による罰則は、「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が科せられます。基礎点数は酒気帯びと同じ25点です。また、高速道路上で相手車両を停車させるなど、著しい危険を生じさせた場合は、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が科せられます。基礎点数は35点で、酒酔い運転と同じです。これらに違反すると事故を起こさなくても免許を取り消されることとなります。

車を運転するときに気を付けるべきことは?

安全に車を運転するには、他の車や自転車、歩行者など周囲にも気を配ることが必要です。そして心を落ち着けて「思いやり・ゆずり合い」の気持ちを持って運転することが大切です。 

・追い越し車線を走り続けるのは違反です。

・追いつかれたら早目に道を譲りましょう。

・車間距離を十分にとり、急な割り込みはしないこと。

・急発進や急停車はしないこと。

もしも「あおり運転」の被害を受けたら?

・サービスエリアやパーキングエリア(PA)などの安全な場所へ避難する。

事故の危険があるため、道路上には停車しないようにし、人目のある駐車場やPA等へ移動すること。 

・警察に110番通報する

同乗者がいる場合は、同乗者が110番通報しましょう。 

・警察が来るまで車外に出ない

車を止めたら、ドアを必ずロックし、警察が到着するまでは車内で待機すること。

相手が追ってきて、脅したり挑発したりしてきても、不用意に車外に出ないでください。

東海エリアでの監視例

愛知県においては2020年7月1日、新東名豊田IC(豊田市)でヘリコプター、白バイ、パトカーが地上と空から危険運転の監視を実施しました。
三重県においては、2020年7月1日に名阪国道でヘリコプターとパトカーが連携した『スカイアイ取り締まり』を実施しました。
岐阜県においては、岐阜県警が2020年8月25日、国道41号線で地上と空からもあおり運転を取り締まり白バイやパトカーに加えヘリも出動しました。
東海地区の県警に留まらず、今後も定期的に航空隊のヘリコプターを使った空陸の連携の監視は、全国各地の高速道路で展開される予定です。

チャット感覚で査定ができる LINE QRコード ID検索をご利用の方は
「vgi2975v」を検索してください。